さて、今年ももう終わりですね!
年末最後のツクール関係のコンテストとして、
小さい規模の「3分間ネタゲー」というのが12月31日に
放送されるということで、今年はネタゲー見てツクールは
終わりかなー……と思っていたのですが……。

『放送10作品されてないじゃないか!』

おいおい、運営さんよ。
おらのワクワク返してくれよ!

おのれ、運営め!
素早い対応や快適なサービスやこまめな放送と、
良いサービスだからって、
何をしてもいいってわけじゃないんだぜ!

こうなったらその企画に便乗して
他記事が間に合わなかった俺が遊んで記事にしてやんよ!

てなことで、取り上げられなかった作品、
ちょこっとプレイして感想書いこうと思います。

ちなみに、年内でやろうと思っていたことが
終わらずに始めたこの企画なので、
24時ぐらいまでにプレイできたものだけになります。

挑発脱出


1時間で脱出させるゲームに参加……のはずが、
運営のせいで4分に……
脱出できるわけがねぇから、時間切れの時に
動く予定の敵キャラ使って脱出しようぜ!的なお話。

一般的な脱出ゲーム同様にマップ上のオブジェクトを
調べてアイテムを探していくといくルールなので、
とてもプレイがしやすかった!

一方で、手に入れたアイテムを使って、
敵キャラにいたずらを仕掛けていくという内容になっていて、
とにかくそのイタズラが幼稚!

水を掛けたり、みかんの皮を絞ったりと。
幼稚ないたずらを繰り返して脱出につなげていくという点が、
非常に個性的で面白いネタゲーでした。

■ ゲームプレイ
挑発脱出

年明けに子供が金を奪いに来る


親子で家族団らん過ごしていたところに
目を覚ましてきたもう一人の男の子。
しかし様子が変、カネヨコセと、もうひとりの
子どもを襲い出すことから始まるショートストーリー。

お年玉とかに群がる、子どもたちをゾンビのように
描いている点がジョーク感あって面白かった!
子どもたちに対し、大人たちが取る行動もお金に結びついていて、
ユーモアが溢れてる。

短いながらも、「子どもが襲う」「外に逃げる」
「お金がなくてピンチに陥る」「オチ」という
起承転結がしっかりとできていたようにも見えたので、
短い時間でニヤッとする楽しみが味わえる作品でした。

■ ゲームプレイ
年明けに子供が金を奪いに来る

恐怖!呪われしハロルド


少女が目を覚ますと、いつもいるはずのハロルドがいない。
そして、部屋の奥からは何か物音が……。
ギャグ的なホラーさも感じられる逃げゲーム。

こういう逃げゲームって、「逃げるための口実」に関する
説明が長い作品が多いと思うんですよね。
そんな説明を、イラスト表示を使ってぱぱっと
イメージさせている演出はすごく特徴的で勉強にもなった。

追いかけてくるキャラクターもイラストを弄っており、
逃げる途中でもドドッと目に留まるような演出もあり。

短い時間でニヤニヤっとしながら楽しめる、
ぷちホラーのある脱出ゲームでした。

■ ゲームプレイ
恐怖!呪われしハロルド

ハガキ勇者 ネンガ・ジョー


「99枚」のはがきを受け取った主人公が
はがきを配るというRPG要素のあるお話。
でも、年末まで時間がない! 3分以内に配り終わらなければ。

戦闘要素をうまく絡めつつ、はがきを配っていくという
発想は見たことがないような独創性のある設定で楽しめました。

途中にいる人物たちも、はがきを買ってくれたり、
紙を消費してくれるような動物だったりと、
短い時間でも色々と調べてみたくなるようなポイントや
会話が多かったです。

地味に隠し要素みたいな強化アイテムがあり、
さらに強化アイテムが罠になっているようなポイントもあり。
減らすつもりが増えちゃうなんていう、
小ネタがあるのはなんだかニヤッとしちゃう感じ。

ドット絵もMOTHERとかをイメージさせるような感じで
可愛らしさも感じちゃいました。

■ ゲームプレイ
ハガキ勇者 ネンガ・ジョー

以下おまけ


ノミネートされなかったネタゲー作品も、
12時まで時間のある限り3分ずつプレイしました。

放送やお勧めに載ってないので、古い順。
一つでも多く取り上げるため、まずは各作者さん1つずつ優先的に書いていきます。

2017年になったら終えちゃうのでごめんね!

もりのなかのみき ぶらうざ


ネコちゃんを操作し、島を探索していくような作品。

不思議な雰囲気が特徴的で、
くだらない小ネタや雑なように見える会話、
どこかで聞いたことあるようなものをもじっている
ような感じの演出が多い一方で、セーブしておけよ!

みたいな優しさも感じられる。
社会的なメッセージなんかもやんわりと入れており、
ツクールゲームで自己表現されているというのが伝わってくる、
社会・哲学的な感じの独創性が感じられる作品です。

■ ゲームプレイ
もりのなかのみき ぶらうざ

Rapid Quest


魔王を勇者が倒す?話がメインな作品。
とにかく、雑な感じに見せるのがすごく上手い作品!

タイトル画面前に表示されるのは本格的なシナリオ……。
そして、実際にゲームを始めると、玉座の前に勇者と思われる
人間が……。

と思いきや、いきなり魔王戦。
なんとも超展開!

そんなことを思いつつ、記事書きながらオープニングでも
見直したら、王国の名前とかもサンプール王国とか適当(笑)

脚本とかも雑っ!

でも、雑に見せるところと動きを細かく付けるところの
差が激しく、ギャップ萌え感がたまらない感じ!

3分プレイでは、魔王討伐までしか行かなかったけど、
魔王討伐後は、その超展開が実は伏線みたいな
感じになっている印象だったので、3分じゃ魅力体験しきれないような
ネタゲーでした。

■ ゲームプレイ
Rapid Quest

超王道RPG


この作品、実は以前クリアしたことがあって、
個人的にお気に入りな作品。

魔王を倒しに行くというたけの作品なんですが・・・。

超王道RPGというタイトルを逆手に取って、
王道RPGを皮肉ってネタにしているような要素が満載。
RPG好きの好きそうな展開をすごい分析されている感じが
伝わってくる、愛も感じられるような作品。

加えて、「この装備(笑)」みたいなものも。
そして、乳首ガード超強い。

「あるある(笑)」「なにコレ(笑)」みたいな、
思わずツッコミ入れたくなるような小ネタを短い間に
詰め込んでいて、王道RPGというタイトルだからこそ
できるようなネタの宝庫を感じるネタゲーです。

■ ゲームプレイ
超王道RPG

掌勇者。



魔王との決戦での一撃を描いているような作品。

冒頭から魔王と勇者が対峙して、今にも戦おうと思われるような
ところで流れ出す、突然の情緒的なスクロール文章。
思わずロマサガ3の詩人会話を思い出してしまった……。

さぁいざ戦うべし!と思ったところで現れる
選択肢も個性的で、どれもハズレ感しか無い。
その上、この選択肢じゃまっとうな「殴る」すら怪しく見えるww

そしていざ殴ってみたら、案の定。
その上、斜め上をいくような超展開。

横の動きとスクロール文章の使い方が上手く、
テンポの良いお笑いが楽しめる作品でさくっと楽しめたー!

■ ゲームプレイ
掌勇者。

10万円がほしい


スクラッチくじを楽しめる短編ネタゲー。
絵柄が合うと、その絵柄に書かれた金額がもらえるんだけど、
全然合わない、宝くじの難しさを感じられる作品。

まず全然絵柄が合わないんですよね。
せっかく当たったー!と思っても、25円とか。

自分も宝くじよく買うんですが、全然当たらないリアル感を
味わえるというリアルさのあるネタゲー。
スクラッチを削るように少しずつワクワクしていく感覚や
外れたときの「まぁ、ね」という、宝くじ快感をそのまま感じられる、
宝くじ愛を感じられる作品でした。

■ ゲームプレイ
10万円がほしい

挨拶をしよう!


挨拶をすると、リアクションしてくれるという
面白そうなゲームだったんですが……。

上手く自分では起動させることができなかったので、
体感できなかったことが残念でした。スマホで起動したら
マイクの設定が出たので、多分動いて入るのですが、
自分の滑舌が悪いのが行けないのかな?
ちょっと動かしてみたかったんですが、残念……。

でも、挨拶するとどんな感じで返ってくるのだろう。
音声認識とか、ツクールではほとんど見たことがないので、
色々なバリエーションができるようであれば、
楽しいゲームになりそうな雰囲気のある作品!

次世代感を感じられるネタゲーでした。

■ ゲームプレイ
挨拶をしよう!

旦那の居ぬ間に秘め始め


人妻に秘め始めを求められた男と人妻のお話。

前半は、まるでコントのようなキャラクターの掛け合いで、
否定的だったキャラクターが突然ノリだしたり、
ノリ始めると、以前からその意志を持っていたかのような
立ち回りになる台詞がとても楽しかった。

中盤では、一気に動きを活用した戦闘シーンが起こり始め、
一つ一つの動きが臨場感ある動きの速さで展開していき、
丁寧な動き付けをかんじることができます。
一方で、むふふな感じのシナリオまで……。

色々な比喩表現が楽しめるストーリールートもあり、
ちょっとエッチな雰囲気も味わえるようなギャグゲーでした。

■ ゲームプレイ
旦那の居ぬ間に秘め始め

【30秒ミニゲーム】ポチポチ30


30秒間でタイピングしていくミニゲーム。
「X」「Z」「↑」「↓」の4ボタンを押していくだけなんだけど、
スコア製なので高スコアを目指すとミスりやすくて
なかなか考えられているような要素を受ける作品。

ちなみに自分は初回81点で、二回目77点という、
まさかの結果。デザインとかもクールな感じでレイアウトが
取られており、ゲームセンターで遊んでいるような感覚で遊べる、
ネタゲーでもゲーム要素の強い作品でした。

■ ゲームプレイ
【30秒ミニゲーム】ポチポチ30

2016年からの脱出


このゲームも以前プレイしたことがあって、
先日名古屋の飲み会でもちょろっと話した作品。

脱出ゲームなんですが、脱出ゲームのギミックを
全て2016年の事象に落としこんでいるという、
ネタを絡ませるという発想がとても独創的。

流行などを使って脱出を目指していくという要素は、
2016年から翌年へと向かっていくというような比喩にも見えて、
なかなか深く見える感覚が味わえました。

脱出ゲームとしても、わかりにくいところは
光らせているような配慮も行き届いているので、
うまく年末とゲームを組み合わせている作品だと思いました。

■ ゲームプレイ
2016年からの脱出

エキサイティングファイティング


キャラクターを操作して目的地に向かうゲームですが。

まさかの瞬間ゲー。
すっげー早く終わり、これで終わり(笑)と
感じてしまうぐらいの速攻感は逆に爽快でした。

購入後に一時間で制作された作品みたいなので、
細かいところまでは作り込まれていない、機能手探り状態で
作りた作品かもしれないのですが、個人的には投稿を試すという
活動は重要だと思っているので、活発的な印象の作者さんを
感じられる作品だと思いました。

■ ゲームプレイ
エキサイティングファイティング

【超短編】小走りメ◯ス


メロスをイメージした、簡易おつかいゲーム。
こちらも購入直後に制作されているソフトのようですが
投稿まで至る努力が伝わってくるさく品だとおもいます。

短いながらも選択肢やゲームオーバー演出など、
多彩な演出を使って一つの作品を作りタゲられる点は
すごいと思いました。
即死ポイントなんかも用意されていて、
「全然変わんないじゃん」が即死につながっているところは笑えました。

いくつか作品も投稿されている作者さんみたいなので、
少しずつ技術を貯めていけば、すごい挑戦的な作品を
作られそうな印象の受ける作品でした。

■ ゲームプレイ
【超短編】小走りメ◯ス

おれにまかせてさきへゆけ。


時間内にラスボスを倒すというゲームなんだけど、
その前にシナリオと掛け合わせて「少しずつ仲間が外れていく」という
演出を入れている点が面白く特徴的だった。

この「仲間が外れていく」ことは演出だけではなく、
システムにも反映されていて、この過程をどう設定していくかによって
難易度が変化していくという要素が面白かったです。

戦闘も絶妙な感じで、アイテムなどもしっかりと
持った状態で戦闘するので、短い作品ながらも
しっかりとRPGらしさを味わうことができたのが良かったです!

■ ゲームプレイ
おれにまかせてさきへゆけ。

以上で、ちょうど0時になったので終わります。
今後もアツマール放送とかあるので、
2017年も色々な放送とかも期待ですね!