自宅の回線が繋がらなかった関係で、
更新停止していましたが、今日からサイト更新も
復活していきます!
今日紹介していくフリーゲームは「あおむし観察日誌」です。
ゆわかさんが2017年4月10日に公開された
短編アドベンチャーゲームです。
同作者さんの作品を個別に取り上げるのは「ジャンケンで勝負!!」以来、
2回目になります。
RPGアツマールでは「その他」ジャンルに登録されていますが、
クリックで会話を読み進めて、ストーリーを楽しんでいく
形式でしたので、当サイトではアドベンチャーゲームで取り扱っていきます。
舞台は小学校でしょうか。
先生がクラスに「あおむし」を持ち込んだことから
物語は始まっていきます。
クラスであおむしを飼うことになりますが、
あおむしが成長するまでの時間はおよそ1週間。
あおむしの成長を見守りつつ過ごす学生生活を
吹き出しセリフ中心の表現で描いています。
懐かしさも感じられる! 普遍的な王道学生生活ADV
さて、今作品率直に思ったのは
「普遍的な王道学生生活」に関するお話が楽しめ、
どこか懐かしさも感じられる最大公約数的な学園生活が描かれ、
まったりできる印象を受けました。
全体的にはどんなゲームなの……?と言われたら、
私は真っ先にこの言葉を伝えたいと思います。
「ちびまる子ちゃんみたいな世界観です」
アオムシという存在を介した学園生活が描かれ、
学生たちが新しい発見を見つけていく姿。
一方で、アオムシという共通の存在から
起こる学生同士の問題。
そして、アオムシや大人である先生からの言葉を通じて
現実的・人間的に重要なポイントを学んでいく。
ワンプレイ自体は5分~10分もあれば読み進めていくことができ、
吹き出し会話なのでライトな雰囲気も感じられる。
そういえば、自分たちも生き物を通じて学んだことがあるなぁ……・
クラス共通のもので色々と問題も起きたけど、今考えるといい思い出だなぁ……。
そんな気分を味わうことができます。
一方で、終盤とクリア後のおまけは少し毛色が違う印象も!
詳細は避けておきますが、終盤は流行ネタを絡ませつつ、
おまけ的な要素に雰囲気の違う描写を入れておきます。
終盤まで時代背景などを表現せず、空想に任せていた時代背景
なんですが、近年よりの流行ネタを挟み込み、
現代的な要素を組み込んでいきます。
おまけ要素ではそのネタを意識させているような表現を
使い、そういう視点にも見れるのか!と感じられる、
それまでとは違った雰囲気を感じられる印象が展開されます。
四コママンガ雑誌路線から青年向け路線に変わっていた印象でしょうか。
要素としては一つの事象を多角的に見るような雰囲気を味わえ、
視点の違いを強く感じられる面白さもある展開の作品だと思います。
まとめ
まったり雰囲気で進み、最後はちょっとした変化もつけている
ギャップを感じられる作品。
普遍的な成長も感じられるような学園生活でメインを描きつつ、
最後は流行を入れつつちょっと違う視点を組み込んでいる
特徴的な挑戦を感じられるような作品だと思います。
大筋な方向性としては「ちびまる子ちゃん」的な世界観が
好きな人に向いている印象ですが、終盤やおまけ的な要素を考えると
「がっこうぐらし」みたいな仕掛けも感じられるような
日常物が好きな人に向いているのかなぁ……とも思います。
→ あおむし観察日誌