今日紹介していくフリーゲームは、
常夏の雰囲気が漂う島を舞台に、
二人の女の子とのちょっと大人な感じも見える
子供らしさを感じる恋愛を組み込んでいる世界観を
楽しむことができるRPG「Bleu~海空広がる常夏島~」です。
2017年7月10日に大神ウルフさんが公開された
短編RPG作品です。
ツクール公式フォーラムで募集が掛けられている、
非公式企画参加作品です。
こういう企画も増えて、色んな作品出てくるといいですね!
主人公・レオは常夏の島にある民宿の息子。
彼には仲の良い女の子が二人います。
今日もリサちゃん・ルナちゃんの二人の
どちらかと遊びに行くことにしますが……。
もう彼らもお年頃のよう。
遊びに行ったことをきかっけに、
ちょっと大人な一歩を踏み出すことに。
そしてその結果、二人の女の子のいずれかを選択することに!?
夏を舞台にした、子どもたちの恋愛ストーリーが始まります。
本作品は2~3人制のミニRPG作品。
15分ほどでクリアできる作品となっており、
仲の良い女の子と島の中を遊びに行く過程で、
RPG感のある戦闘などを楽しみつつ、
子どもたちの生活を楽しんでいきます。
RPG的なシステムとしては、ランダムエンカウントを採用、
ターン形式のバトルです。ランダムエンカウントは普通ぐらい。
行ったり来たりすると、ちょっと多いかなぁ……と感じるレベル。
レベル上げ不要でも倒せるぐらいの内容だったので、
回復とかには戻らないでテンポよく進めるのがオススメかも。
特徴的なシステムとしては「攻撃」がなく、全てスキル発動であること。
各キャラは「格闘」「魔法」など固有のコマンドがあり、
コマンドを開くと様々な効果のある技が表示されます。
通常攻撃扱いのMP0技や微々たるMPしか使用しない魔法などが
固有コマンドに入っているので、ザコ敵でもスキルを使うことが前提になっています。
ザコ敵には低コストの技、ボスや特殊な的には威力の高い技。
状況に合わせて、スキルを活用していきましょう。
ちょっと大人な子どもの恋愛劇
本作品の特徴としては、少し大人な知識を持つ
子どもたちらしい恋愛劇を楽しめる点かと思います。
ゲーム関連では、子どもらしい何も知らない恋愛劇みたいな作品、
彼氏彼女を強く意識しているような思春期以上の恋愛劇の物語が多いかと思います。
ですが、この作品はその中間という感じなんですよね。
子どもらしく無邪気に見えると思いきや、キスとかには少し
ドキッとするような様子。
次の日には少し会いにくいなぁ……何ていうことも。
詳細な設定はわからないのですが、小学校低学年ぐらいで、
女の子を異性として意識し始めた頃の男女の恋愛劇という感じがします。
それゆえ、子どもらしさが全面に見えるような場面、
一方で大人的な修羅場っぽさも感じるような点。
両面をうまく活用し、独特な島のルールも取り入れて、
申告過ぎず、それでいて甘すぎないような恋愛劇を
テンポよく描いている印象がありました。
個人的にちょっと気になった点をあげるのであれば、
ヒロインの見せ方はもうちょっとこだわって欲しかったかも!
短編で比較的テンポよく進んでいく作品ですので、
全体的にヒロインの人柄を感じられるポイントが少ないんですよね。
この点はテンポよく描いているという長所にも繋がっている思うのですが、
ヒロイン初登場のシーンなどは、お母さんキャラに話しかけると、
いきなり仲間に加わった形でヒロインが現れたりするので、
どこから話しかけてるんだろう……もしかしてバグで先のイベント発生させちゃった?
とか、思ったりも。
会話の口調からヒロインの雰囲気を把握する構成であれば、
視点が集中しているお母さんの横に一度出す、
遠くから近づいてくるなど丁寧に描いて
細かい点で違和感に繋がりそうなポイントは無くしたほうが
よりスムーズに熱中して貰えるのではないかなぁと思いました。
まとめ
テンポよく、大人の知識もちょっと知っているような
子どもたちの恋愛をRPG要素も交えつつ楽しめるRPG。
異性を少し知り始めた子どもたちだからこその感じが光る
ストーリーの短編フリーゲームを簡単なRPGとともに遊べるフリゲです。