今回紹介していきます「DOLL」は、
人間になりたかった人形が、人間になるために
家から脱出する姿を描いた超短編脱出作品です。
ことりょりさんが2016年9月10日に
公開された作品で、ツイッターによれば初作品みたいです。
参照: ふりーむDLページ
初作品の脱出ゲームですが、柔らかい雰囲気と
軽く頭を使う理数系の謎解きに注目の作品です。
ストーリー&システム
DOLLは、人間に憧れているお人形さんが
主人公の脱出系RPGです。
人形のもとにやってきた魔女と
「家から抜け出せたら人間にしてあげる」
と、約束した人形。
ゲームは人形が家を脱出するために
行動を行うことから始まっていきます。
ゴールである家の出口がスタート時点にあるのですが、
ドアノブがないので、プレイヤーはドアノブを手に入れるために
家の中を探索していきます。
本作品は戦闘などがなく、マップ上にある情報や
アイテムとして手に入れたメモを元に
簡易的な謎を解いていく脱出系RPGです。
マップを探索すると謎解きとなるヒントが複数個手に入ります。
プレイヤーは時にはメモのヒントと部屋内の情報を参考に、
時にはメモを複数照らしあわせ、時には部屋に現れた謎のキャラの
話を聞いて謎解きを繰り返し、ドアノブ取得を目指していきます。
なお、ギミック自体は4つほどで
プレイ時間は9分ぐらいでした。
理数系の謎解きが多い 脱出要素
本作品の特徴としては、
理数系の謎解きが多かった印象がありました。
計算系から文字の置き換え、
ヒントを元に順番を当てるような問題など。
どちらかと言えば算数よりな理数系問題を
中心に楽しめる作品です。
問題の難易度も絶妙な難易度の印象で、
比較的簡単なのだけど、紙とか無しで暗算でやろうと
するとちょっとむずかしい!
ぐらいの内容になっており、
自分の場合はゲームの情報を見ながら紙を片手に
殴り書きメモを行いながら楽しんでいくことができました。
理数系の問題は意外と作るのが大変だったりするので、
短いながらも理数系よりの問題を重視している作品は
珍しいのではないかと思いました。
セーブポイントは欲しかったかも!
そんな本作品ですが、セーブできるような機能は
欲しかったかなぁ……という印象です。
本作品は非常に操作性も考えてあり、
ゲーム起動画面が簡略化されていたり、メニュー項目も
必要機能だけにしたりするなど、考えられて作られています。
そのため、多分10分程度ということから
セーブ機能もメニューから削除されているのですが、
比較的簡単とはいえ考えなければいけない問題が多かったり、
ヒントを組み合わせることで突破口が開けたりするものが多いので、
ヒント見つけられないと解くのが難しいという作品でもあったと思います。
そういう点からすると、セーブとかして
プレイヤー状況によっては日を改めて頭を切り替えられる
という点で、セーブがあると親切かなぁ……と思いました。
プラウザゲームですので、通信切れとかも怖いですし……。
ゲームのレイアウト等はスムーズな方がいいと思うので、
例えばよく行き来するところにクリスタルのようなものを配置して
調べるとセーブできるような固定セーブポイントとか、
使うとセーブができるセーブアイテムなんかを最初に配布して
セーブをしたい人だけができるような機能があると
より万人受けする作品になると思いました。
まとめ
短いながらも理数系よりの問題に重視している脱出作品。
エンディングも動きを使って和やかな雰囲気を表現し、
レイアウトも最低限にするなど、配慮も行き届いている丁寧な作品です。
広域で見ると計算式のような方法で
解決していく謎解きが多いので、脳トレ感覚にもなります。
作者さん処女作らしいですが、処女作とは思えない
丁寧で世界観もできている脱出RPGだと思います。
ゲーム情報詳細
制作ソフト:
RPGツクールMV(プラウザ形式)
作品の長さ:
超短編
(管理人クリア時間:9分)
難易度傾向:
ふつう!
制作者:
ことりょり さん
ダウンロードページ:
ふりーむ
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