今日紹介していきますのは、
本格的なミニゲームも搭載したコミカルな雰囲気も併せ持つ
王道系RPGのDragon Claw。
まっつUPさん制作のツクールMV製のRPGで、
2016年9月19日に公開された作品です。
参照: ふりーむDLページ
4つ集めると願いが叶うという、クリスタルを探すために
親友と冒険を行う姿が描かれた王道系ストーリー。
王道ながらもコミカルで明るい雰囲気と、
単体としても遊べるぐらいレベルの高いミニゲーム、
カスタマイズ性の高い戦闘要素など注目のフリーゲームです。
なお、本作品難易度選択がありますが、
一般的なプレイにするために普通の難易度である「サンデー」を
選択した感想及びプレイ時間になります。
ストーリー
本作品は王都からも離れたとある村に住む、
カリンとセレナがクリスタルを求めて冒険を行っていく
RPGになります。
ある日、4つのクリスタルを集めると、
願いが叶うという情報を得た主人公・カリン。
カリンは村長の娘ながら、活発的な女の子。
そんな情報を見つけたら……
即行動。クリスタルを探しに行く気満々になってしまいます。
そんなカリンと共に村で育ち、性格を熟知していたセレナ。
彼女は、カリンの両親に「カリンと世間を見てくる」という理由を作り、
共にクリスタルを集める冒険についていくことになります。
こうしてカリンとセレナは、クリスタルのありそうな
神殿をめぐりながら旅をしていきます。
システム
本作品は全4章構成の最大4人パーティ性RPG。
なお、4章で構成されていますが、物語のパートごとに
章で区切っているような作品のため、章が変化したために
仲間が変わるといったような形式はありません。
今作品は中編作品ですが、戦闘や宝箱などに
特殊なシステムが採用されているので、細かく紹介していきます。
戦闘システム
本作品はマップ上に接触すると戦闘に入る
シンボルエンカウントを採用。
バトルシステムはCTB(カウントタイムバトル)と呼ばれる
敵味方ターン関係なく、素早さや直前の行動によって行動順序が
決まっていく形式を採用しています。
▲上の画像であれば、右上に表示されている順番で行動が回る
また、戦闘時に使用できる技は、各キャラがレベルなどに
応じて取得できる技以外に、「装飾品」で使用できる技を
増やすことができます。
例えば、ブリザードというアイテムを装備すると
ブリザードと呼ばれる技が使用できるようになります。
装飾品は装備中に限り、多彩な技を覚えられるものの他、
状態異常耐性をあげるようなものもあるので、
戦況や他のキャラとのバランスを上手く取ってあげる必要があります。
その他、必殺技級の技を使うと
カットインの演出が入ったりもします。
レベルが異なる場合も、異常状態一つで不利・有利になったり
することもあるので、やりごたえや戦略性も楽しめる戦闘です。
本格的なミニゲーム5種類
王道的なRPG部分に加えて、注目してほしいのがミニゲームです。
本作品では、カラフルな宝箱を調べると
ミニゲームが発生。ミニゲームをクリアすることで装備品など
比較的良いアイテムを手に入れることができます。
ミニゲームの数は全部で5種類。どれもこだわりを感じます。
例えばオルタネイト乗算。このゲームは、神経衰弱を
うまく活用したゲームでして……
コンピューターと交互に3枚のカードを開いていき、
掛け算の結果が指定された数値になるようにするというルールです。
他にもクイズや、ストーリー性のあるアクションゲームなども登場。
個人的にはアクションゲームが非常に本格的で、
イメージ的には昔のロックマンのボス戦のような遊びができたりします。
ミニゲームを超えて普通にゲームとして遊べるものも多かったので、
このミニゲームの完成度はぜひプレイしてみてもらいたい作品です。
マップに変化を及ぼす 属性サイクルや魔法
本作品、物語が進むと属性サイクルという機能と
マップに影響を与える魔法が登場します。
属性サイクルは複数の属性の中から一つの属性を選びセットします。
選んだ属性によって補助効果が得られたり、スキルの効果を高めてくれたりします。
また、一部シーンでは、属性サイクルを特定の属性にしていると
マップに影響をあたえることができ、他属性では進めないポイントを
進めるようになったりします。
また、マップ上を揺らすことができる魔法も中盤から登場します。
こういった機能を使って物語や謎解きを進める要素もあります。
説明やヒント機能も充実
ここまで色々なシステムを説明してきましたが、
本作品は説明やヒント機能も充実しています。
細かいゲームの仕様については、そのシステムが出てきた時に
細かく説明してくれますし、より細かい説明を確認できる
マニュアルはメニュー画面よりいつでも確認できます。
自分はあまり取説読まない人間なので、
プレイしながらわからないポイントだけマニュアルを確認して
進める感じでプレイができて、非常に助かりました♪
謎解きやボス戦攻略に役立つヒントアイテムも実装。
ダンジョンの敵などがドロップしてくれるので、わからない&倒せない箇所は
レベル上げをしながらヒントアイテムを狙い、ヒントを見ながら
進めるということもできます。
色々なシステムを導入する一方で、プレイヤーの力量に合わせて
サポートしてあげるような機能が充実しています。
主人公を中心にしたコミカル展開と王道的な冒険記
さて、そんな色々なシステムも併せ持つ本作品ですが、
一番プレイして感じた特徴は、王道的な展開を描きながら、
コミカルなシーンを上手く取り入れることで
堅苦しさをなくしていること。
主人公・カリンのノリがかなり良いので、
ノリツッコミや悪言を言われてバカっぽいとこを
前回に出してくれます。
また、主人公と一緒に冒険するセレナさんが意外とドS。
テンポよく罵ったりして、主人公のカリンがバカっぽさを
全快にした回答が返るようなキャラクター同士の台詞回し。
ところどころ笑えるような箇所が多く、
明るい気持ちでプレイを進めていけます。
ですが、王道を抑えているところは抑えている展開。
謎の敵の存在や、出会い、冒険を行うに連れて少しずつ分かる謎。
しっかりと締めるところは締めて、
コミカルに描くポイントはコミカルにしている。
楽しみながら王道冒険を楽しめる作品です。
▲ちょっとお色気っぽいシーンもあります
カスタマイズ性の高い、キャラクター達
戦闘要素も力が入っている本作品ですが、
キャラクターのカスタマイズ性もすごく高いです。
システム説明でも説明した通り、装飾品によって使用できる魔法が増える、耐性が増える。
さらに、防具品もそれぞれ防御型・攻撃型・機敏型の3種類に分かれていて、
防具の組み合わせでキャラクターを攻撃よりにできたり、防御寄りにできたりします。
プレイヤーの傾向に合わせて装備を選ぶ楽しみもあり、
「勝てない!」と思っても装備を少し見直すだけで突破できることもあります。
カスタマイズ性により、通常のRPG以上に戦略性も楽しめる作品です。
本格的なミニゲームの配置はちょっと気になった!
全体的に面白かった本作品でしたが、
本格的でゲーム性も高いミニゲームについて
1点だけ気になる箇所がありました。
それが、ダンジョン内に配置されているということ。
ミニゲームはダンジョンや移動時のマップなどでカラフルな宝箱を
開けると発動します。
とても楽しいミニゲームなのですが、5種類のミニゲームのうち、
一つは1プレイ3分間固定、2つはアクション要素が絡むもので
どうしても3分以上ミニゲームで時間を取られてしまうことが多く、
ダンジョンの攻略を中断させられてしまっていた印象がありました。
ミニゲーム本当に面白かったのですが、
もう少し1プレイあたりの時間や配置位置については
最適化してくれると良かったかなぁ……と思いました。
まとめ
クリスタルを集めるという王道的ながらコミカルな
要素も含む楽しくかつ本格的なシナリオに
戦略性のあるバトルややりごたえのあるミニゲーム。
明るいキャラクター同士の掛け合いを
楽しみながらRPGらしいゲームが楽しめる作品です。
これから大きく展開そう!と思えるところで
終了しているので、続きがどうなっていくのかも楽しみな
フリーゲームでした。
ゲーム情報詳細
制作ソフト:
RPGツクールMV(DL形式)
作品の長さ:
中編
(管理人クリア時間:4時間15分)
難易度傾向:
ふつう!
制作者:
まっつUP さん
ダウンロードページ:
ふりーむ
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