カタコリ・クエスト

薬を取りに行くというストーリーに
ちょっとしたネタ要素を絡ませながらも、王道的な
冒険を楽しむことができるフリーゲーム
『カタコリ・クエスト』を今日は紹介していきます。

2017年5月29日に夏の日さんが公開された
短編RPG作品。
RPGアツマールでは、推奨プレイ時間が50分ほどでしたが、
自分は35分ほどでクリアできました。

物語は、主人公であるヴァン・テリンがある村人から
呼ばれたシーンから始まります。

彼を読んだのは、彼が記憶を失ってから
ずっと面倒を見てくれていた、お熊さん。

体の調子を崩しているそうですが、
「アンメルーツ」という薬があれば、治るらしい。

お世話になっていたお熊さんのためにも、
ヴァンは薬を求めて旅立ちます。

「アンメルーツ」を探す過程で出会う仲間たち。
一方で、魔物が増え、さらに薬の流通が減っている世界。

物語は、意外な形で繋がっていきます。

ネタ感と王道RPG! 遊びやすい短編規模でうまく絡ませてるのが凄い

本作品はランダムエンカウントを採用、
サイドビューのターン形式でのバトルを取り入れている、
王道的なRPGです。

内容としては、「世話になった人に薬を届ける」という、
短編では稀に見かける作品ですが、
この薬という点に着眼して、コミカルな設定も
取り入れていることが特徴的です。

さらに、実はこのコミカルな設定がしっかりとストーリーにも
組み込まれているという……。

おちゃらけているようで、しっかりと王道RPGとして
芯を通している面もあり、個人的にはこの緩さを使いつつ、
RPG感を作り出している点がすごく面白かったです。

ゆるい感じのストーリーに合わせて、RPGらしいさを残しつつ
プレイしやすい感じも作り出しているのも注目点。

例えば、回復ポイントである井戸や、冒頭の目的地である
お熊さんの家の場所はしっかりと文字で描写。
どこが入れるのか、どこを調べれば良いのかが明確です。

適度に選択肢が出るのも、思わず、オッ!と思ってしまいます。

道中には、仲間が選べるようなポイントもあるっぽい。
(ちゃんと検証してないから、もしかしたら全員仲間にできたのかもしれないけど)

RPGの難易度としては、やや簡単めな難易度。
普通に戦っていれば、まぁ負けることはないかな。
でも、連戦回復せずに戦えばやられちゃうレベル。

ですが、敵のアイテムドロップ率が非常によく、
宝箱でも回復アイテムが多めに手に入るため、普通にやっていれば
よほどのことがない限りは負けないレベルです。

ただ、アイテムとかがたくさん手に入ることを踏まえて
簡単難易度にまとまっているので、
RPGをやってるな!という感じは非常に感じられます。

ジョーク感と短編という短い時間で遊ぶこと前提のバランス作り、
一方で緩さと王道をしっかりと抑えている点は
個人的にとても楽しめました。

一つ要注意をするとすれば、やや展開が早いので、
細かいことを気にしないでプレイするタイプの作品だと思います。

キャラの背景などまでツッコンで楽しむというよりかは、
緩くかるーくプレイしたほうが楽しめる作品だと思います。

個人的には30分ほどの作品でしたが、
とても楽しい時間を過ごせた作品でした。

まとめ


カタコリ・クエストというふざけたようなタイトルで、
キャラ名や展開なども緩さを全面に出している
印象もありますが、プレイしやすさや緩い内容をメインストーリーに
組み込み、王道的な感じで仕上げているところは
思わず笑ってしまうぐらい楽しい雰囲気でした。

特徴で書けなかったのですが、
ラスボス討伐後に自由行動ができ、キャラエンドっぽいのが
楽しめる点もとても良かったです。

シナリオとかに厳密さがあるわけじゃないので、
人を選ぶとは思いますが、ツッコミどころも多いので、
RPGをガチにやりながらネタを弄っていくような
実況者さんにも向いている作品じゃないかなと思います。

個人的には非常に満足度の高い、
緩いシナリオで微笑みつつ楽しめる短編RPGでした。

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