RPGツクールMVは体験版でも一定期間、
ほぼフル機能を使うことができます。
アツマールのように手軽に投稿できるサービスも多いので、
体験版期間中に簡単なゲームを作ることもできるんですよね。
今回は体験版期間中に制作された……という、
ミニゲーム的な作品を紹介していこうと思います。
今回紹介していく「MEIRO」は
玖壱さんが2016年12月18日に公開された
短編迷路ゲームです。
同作者さんの作品を取り上げるのは
下記作品以来、2回目になります。
説明欄を拝見すると、
コンセプトとして「1つ作る」というのを念頭に置いて
作成されていたそうです。
タイトルの通り、簡単な迷路を楽しめるような作品になっています。
とりあえず作る! 既存ルールで完成に繋げてるベース作品
本作品は完成を目指して作成したということで、
ゲーム自体は20秒~30秒で終わるシンプルな作品だと思います。
ただこの作品のコンセプトは「とにかく1つ作る」。
完成させるという点なので、その点に則って見ると、
完成させるポイントとうまく将来的に繋げるポイントをうまく抑えている
作品だなぁ……と個人的には好感を持ちました。
まずは迷路と言う既存のルールが確立しているものを
ルールとして採用することで、完成品の想像がしやすく、
ユーザーにとっても既存のルールが既知として伝わっており、
脱線や変にこだわりすぎるようなポイントに制限をかけている
印象があります。
また、迷路は分岐構成とかを考える練習にも
なると思うんですよね。
同じ方向ばかりいかずに、うまく上下左右バランスよく
進路を用意しなければいけません。
この辺は、RPGのダンジョン構成などと共通する部分があり、
将来的にRPGへと繋げていく練習にもなる印象があります。
迷路自体はミニゲームとかにも使えたりもしますし。
この要素に敵を配置すれば、一種のホラーゲームとかも
作れていきますし、拡張性がとにかく高い題材だと思うんですよね。
一般的なプレイヤーにとっては少々シンプルすぎると
思うゲーム性だと思うのですが、「完成させる」という
コンセプトに則って制作された作品としては、
非常に優秀なテーマである印象があります。
ぜひ、ゲーム制作とか興味あるけど一歩踏み出せない……
というプレイヤーさんや、一度も作品を完成まで至っていない方などには
プレイしてみると、ヒントになる要素もあるのではないかと思いました。
基本的に完成を目指して作成した作品ということで、
既存ルールに則りコンパクトに纏めていると思うのですが、
クリア時に簡単な効果音もあると、終わりの印象が強くなったかも。
シンプル故にインパクトも残りにくい内容だと思ったので、
最後にファンファーレあたりが流れると、
プレイヤーの嬉しさにインパクトがついて、クリアしたという
イメージ付けがより強くなったんじゃないかなぁと思いました。
まとめ
ゲームとしてはシンプルなゲームだと思うのですが、
「とにかく一つ作る」というコンセプトに則って作成した作品としては
注目するべきポイントも多い作品。
既知のルールがある作品をうまくコンパクトにまとめ、
将来的に繋がるような要素も多い題材を選んでいる
作品だなぁ……と感じました。