今日紹介していくのは
小さいループマップを活用することで
四方を意識した逃亡要素を取り入れている
『マヨカの犬散歩』です。

マヨカの犬散歩

2017年3月19日にRPGアツマールで公開された作品で、
この他にもふりーむさんやPLiCyさんで公開されているようです。

制作はラストゲームメーカーさん。
RPGアツマールでは投稿一作目みたいですが、
過去には東京逃亡者などを公開しており、
どちらかというと幻想的な少々ブラックよりの
世界観を得意とされている製作者さんかなぁ……と思います。

物語としては、犬と散歩していた途中に
動物園から馬が逃げ出してしまったことを知り、
犬と一緒に逃げ尽くすというゲーム内容です。

ゲームはステージ形式で進んでいき、
各ステージには主人公&犬の御一行と、
馬が登場。

ステージにはそれぞれ秒数が定められており、
制限時間内に馬に指定回数ぶつからずに逃げ切ればクリア。
次のステージへと進んでいきます。

途中でフェイントのように動き回る、
無害な一般人なども登場し、
少し変化のあるステージも出てきます。

シナリオは全体的に薄めに見えちゃう印象かなと思います。
正式には、しっかり展開するシナリオが用意されているのですが、
終盤にならないと全くに近い感じで物語が進展しないので、
ゲームとしてはテンポよく進んでいく傾向のゲームだと思います。

逃亡要素で間合いを意識した四方から迫る感覚に注目


そんな本作品、指定時間内逃げ切るというのが
ゲームの最大ポイントだと思うのですが、
その中でもループマップを活用し、ただ単に間合いをあければ
いいだけという避けゲーらしいポイントを防いでいた
ポイントがとても面白く感じました。

この作品はほぼマップがこのサイズと思われ、
あまりにも間合いを明けすぎて敵を巻いてしまうと、
逆に前方から現れる!

通常の避けゲーでは、マップから敵が見切れるぐらい、
とにかく間合いを取ることが勝率を上げるポイントという
ことが多いと思いますが。

この作品では、間合いを開けすぎてしまうと逆に
進行方向に敵が移動し、迫ってくる形になるので
見切りすぎないように間合いを意識して避けていかなければ
いけないという要素が独創的に思えました。

同時に、間合いを明けすぎてしまうといきなり反対方向から
敵が出てくる形になるので、ドキドキ感も味わえる!

ミスった時に前方から敵が現れたりするので、
うぉっ!と驚きつつも行動していかなければいけないという
要素があり、シンプルさの中にうまく気持ちの変化を作り出す
要素が取り込まれており、面白い仕組みのあるミニゲームだなぁ……
と思う作品でした。

まとめ


馬から指定時間逃げるだけというシンプルなルールと、
OPとED以外はテンポよく進んでいくシナリオで
サクサクっと遊べるミニゲーム系の避けゲーム。

指定時間逃げるだけという単純明快なルールですが、
小さいループマップにより逃げると敵が反対方向から
迫る可能性があるという要素を取り入れることで、
シンプルルールの中にも驚きや戦略を求められる要素を
上手く組み込んでいる、面白いシステムを組み込んでいる
フリーゲームだと思います。

短編避けゲーとかを作るのが好きな人とかに
おすすめできる作品です。

なお、本作品はシナリオが大きく展開したところで
終了するので、続編ありきのシナリオです。
短編で完結する作品が好きな人は注意が必要かと思います。

マヨカの犬散歩

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