一ヶ月に及ぶ応募期間で200作品以上が
投稿されたニコニコ自作ゲームフェスMV。
先日のニコニコ闘会議で全64賞が選定されました。
選ばれた方、おめでとうございます。
必ずしもプレイ数が多い作品だけではなく、
あまりプレイされていない作品も選ばれており、
プレイしたことが無い作品と新しく出会った人も
多いのではないでしょうか。
そんな自作ゲームフェスMVの参加作品には、
今回選ばれなかったけど面白い作品や魅力的な
作品がたくさんあります!
今回は自作ゲームフェスMV参加作品で、
残念ながら表彰はされなかったけど、個人的に
良かった!と思える作品を厳選して10種類
ご紹介していきたいと思います。
おすすめゲーム10選
Miroir Capriccio ver2016
まず1作品目、「Miroir Capriccio ver2016」。
個人的には必ず賞取れるんじゃないかなー……
とか思ってたぐらい、ビジュアルも素敵な
ホラーゲーム作品。
鏡の世界へと吸い込まれてしまった
主人公がなんとか脱出するために行動していきます。
優しい医者の家庭に育った主人公でしたが、
鏡の世界は真反対のような世界。
血塗られた部屋や謎の骨。
時折表示される幻想的なイラストや
時間制限のあるパートといったホラーゲーム要素を
上手く取り入れているレベルの高いホラー探索ゲームです。
封印の火竜
「マンドラァァン!」でプロジェクトEGG賞を
受賞されたAnti-BelphetanさんのRPG作品。
受賞された「マンドラァァン!」は
アクションゲームですが、こちらは現実的な
プレイ時間とゲーム内の時間が連動しているようなガチRPGです。
3日以内に竜を討伐する装備を作るという
依頼を受けた主人公が、各地で素材を
集めたりしながら行動していきます。
合成や冒険で時間が経過していき、
独自の時間設定でタイムリミットがあり、
終わってしまうと戻ってしまう。
周回を前提としている作品です。
(イメージ的にはゼルダの伝説のムジュラの仮面に近いシステムのRPG?)
マップ一つ一つの作り込みも綺麗で、
幻想的な世界にあう音楽、
地道に育てていくようなやりこみと。
やりこみ系のゲームとしてお勧めです。
活かすも殺すも自由な勇者
平和になるも統治するものがいない世界で、
泥棒に生活費を盗まれたことから始まるRPG作品。
デューラさんの作品になります。
シンプルなRPGなんですが、多くの登場するキャラクターを
仲間にする。しないどころか殺すことまでできちゃう
一風変わったRPG。
登場人物の数だけ、パーティの幅も広いため、
プレイ繰り返す度に今度はこのキャラ使ってみようとも
思える仕掛けがあります。
レベリングしながら進んでいく、昔ながらな
純粋なRPGをやりたい人にお勧めのRPGです。
余命100歩
魔王に呪いをかけられて、100歩で寿命を迎えるように
なった主人公が魔王を倒すために100歩以内で冒険をして
魔王を倒しに行くRPGです。
コンパクトなマップに、レベル上げのきっかけとなる
敵や強力なアイテムが置かれていますが、全部やろうと思うと
到底100歩では済まないので、どうやっていくのがより有利になるのか、
繰り返しプレイして研究していく楽しみがあります。
さらにこの作品のすごいところは、100歩で死ぬことに加え、
100歩で人生を表現し、歳を重ねることで年代が変化。
若すぎたり老人すぎたりすることで能力の差が出てしまうところ。
100歩ギリギリにすることでアイテムなどを揃えられる一方、
老人になって状態で戦うみたいな感じになってしまうので、
ただ単に100歩を有効に使ってアイテムなどを集めればいいだけではない
という点が独創的だと思っています。
ワンプレイ数分~10分程度でできる上、
失敗を重ねるほど有利になっていくような要素もあって、
ついつい何度も遊びたくなる特殊なRPGです。
無限塔のエレコーゼ あーりーあくせす
ノヴァエラという世界に召喚された主人公が
塔のようなダンジョンを登り続けるという、
オンラインゲームに近い感覚のRPG作品。
オープニング長い、チュートリアル長い!
という、クセが非常に強い作品ですが、
ルールを覚えるとやりこみもあり、
デザインもツクール製とは思えない要素が満載。
独自要素をつぎ込み、目的なく奥へ奥へと進んでいくような
昔のRPGとかが好きな人であれば、
懐かしさと美しさ、そしてどこかレトロっぽい
要素を強く感じられるRPG作品です。
ただし、繰り返すけどくせがあるので、
最初は時間のある時にプレイすることをオススメします。
去年あたりに近親相姦クソッタレ兄妹厨こじらせてMVで作ったゲーム
「その発想はいらなかった部門」でドワンゴ賞を
受賞された、カツサダ(羊蹄)さんの作品。
「家から出るな」と指示するクレイジーな
感じのお兄さんとの一幕を描いた作品です。
少々グロさを感じる可能性ある描写もあるので、
グロ耐性無い方は注意。
過剰なまでに主人公のことを意識している
クレイジーなお兄さんで、怪しさ満点なところから
始まるこの作品は、そのお兄さんの態度に
怪しさを意識させ続けている点が面白い。
冒頭から分岐も多く、その点も楽しめるのですが、
次第に怪しさが伏線となっているような感覚も覚え、
短いながらも濃縮された展開が楽しめる。
ふざけたようなタイトルに見えますが、
しっかりとストーリーも構成されている短編作品です。
→去年あたりに近親相姦クソッタレ兄妹厨こじらせてMVで作ったゲーム
いせさば!
突然、ニンゲンが滅びた異世界に来てしまったアナタが
生き残るため、元の世界に戻るために
サバイバル生活を行うサバイバルRPG。
簡易的なシナリオの元に行うサバイバルRPGですが、
選択肢で行き先を選んでいく点や回数式の武器など。
デザインとしてはツクール主流の今な感じがしますが、
ゲームシステムとしてはファミコンや初期のモバイル向けRPG
などのレトロゲーム・低スペック感ならではの
やりこみ的な要素が感じられます。
昔のやりこみ系の3Dダンジョン物とかが好きだった人だと
楽しめるポイントが多いフリーゲームだと思います。
Brave and Spirits
こちらもやや冒頭が長いという短所がありますが
それを補う王道的なRPGにプラスアルファをした作品として
お勧めの作品です。
英雄的な扱いをされている父親を持つ
主人公が。最近増えた魔物とかの調査をしつつ
冒険を行うという王道的なストーリー。
適度なゲームバランスに加えて、
多彩なギミックがあるため、プレイしていく過程で
どんなギミックがあるのだろう?
と、新しいダンジョン・エリアに進む度、
ワクワクするような感覚を味わえます。
ダンジョンギミックなどを思いつくのが
苦手なツクラーさんとかも参考になる仕掛けが
多い作品なんじゃないかなーと思っています。
ネリーと人形の町
大切なお人形が壊れてしまい、困っていたところ
『森に人形屋さんが……』という話を聞いた主人公が、
森の屋敷に入ると閉じ込められてしまうという
脱出ホラー系の作品。
動き出した人形などに当たらないようにしながら
謎解きしつつ進んでいくというどちらかというと
避けゲー・謎解きゲーに近い感じのゲームなんですが、
白黒で表現された世界観と独特な雰囲気が絶妙。
ホラーゲームなんですが、全体として
可愛らしいし、イラストだけでも
世界観が味わえるような雰囲気なのはすごい表現力だと
思っています。
可愛さとクールさ、そしてゲーム性も出してる……。
もし自分がRPGアツマールを外人の方に紹介するのであれば、
真っ先にこの作品をあげたい!
とも思えるぐらい、視覚的な演出による世界観・キャラの表現力が
ずば抜けている作品です。
ワンダーワールド
フリーゲームのRPG、多くは小学生高学年から
年齢層高い人をターゲットにしている作品が多いのではないかと
思っています。
そんな中、小学生低学年とかでも遊べるような、
いわゆるポケモンや妖怪ウォッチ的な世界観として
とても良くできているなぁ……と思っているのがワンダーワールド。
作品はスマホから呼び出せるモンスターを使って
戦うバトルデビューする女の子を主人公にしたRPG作品。
バトルを教えてもらうというところから
シナリオが始まりますが、自然な感じで仲間との出会いを描き、
学生同士の出会いや交流が非常によくできています。
まるで、プリキュアやアイカツと言ったアニメを見ているような
テンポで、世界観を感じられます。
戦闘とかのイメージは、攻撃面はポケモンとかの
要素でわかりやすく、独自の要素として守り系の
技選択を入れている感じはわかりやすくかつ独自性があって
プレイしやすさとこのゲームならではをうまくバランス取っている
印象があります。
相手を倒せば勝ちというシンプルなルールですが、
キャラクターもとてもかわいく、どんな可愛いモンスターと
出会えるのかなどワクワクするポイントも多いです。
未完成作品ですが、作品公開から1ヶ月に一度ほど
更新されている実績も好感が持てます。
確か記憶では、自作ゲームフェス締切時に一話だけの
公開でほぼチュートリアル色の強い部分だけの公開だったので
対等に渡り合えなかったんじゃね?と思えるぐらい、
個人的に完成度は高い作品だと思っています。
シナリオの更新も進み、世界観が強く味わえるようにも
なったので、今こそプレイして欲しい、
隠れた名作だと思っています。
おわりに
以上、個人的にプレイした作品の中で、
お勧めのゲームを10選縛りで集めてみました。
今回の選定は、10作品に絞る!という前提で
記事を書き始めたので、
『ああっ、この作品も載せたいのに数的に入れられない!』みたいな
作品も多かったぐらい、自作ゲームフェスMVに受賞されなかったけど
面白い作品は多かった印象なんですよね。
自作ゲームフェス自体は、条件付きで選ばれる各協賛社賞や
システムに特徴があるゲームが選ばれる傾向強いかなぁ……と
個人的には思っているコンテストなので、
受賞だけではなく、受賞されなかった作品でも
隠れた名作は多いのではないかと思っています。
受賞作品が多いからと言って、
選ばれなかった作品=ダメみたいなことは無いので、
受賞外の作品もぜひ、プレイしてみてくださいね!
また、ツクゲで遊ぼうでもレビュー時に自作ゲームフェス参加作品は
独自タグでまとめています。
受賞有無関係なく、少しずつ紹介&感想記事も増やしているので、
色々な作品プレイするきっかけになれば嬉しい限りです。