今日は不定期で実施している、ウディタ作品のご紹介。
サイコ感を感じるコメディ作品「兄の屍を越えてゆけ♪」です。
兄の屍を越えてゆけ♪はサイキック/ベータロさんが
2017年5月にふりーむさんで公開された短編探索ゲームです。
ある日、マキの目の前に謎の女性が現れたことから
物語は始まっていきます。
テッカという女性は、マキに対し、
「兄が死ぬ」ということを告げてきます。
なぜ死ぬのかなど細かいことはわかりませんが、
どうやら行動次第では、兄が助かる未来もあるらしい。
兄の命を守る……ため?
マキは行動を行っていきます。
本作品は戦闘要素のない、探索重視の
アドベンチャーRPG作品。
様々なポイントを調べていくと、兄の命に関係する
情報を集めていくことができるので、
必要な情報を集め、行動につなげていくのが本作品になります。
結末の匂いがわかるけど面白い、物語傾向
マルチエンディングを採用している本作品。
プレイ時間はゲームオーバーを含めても5分~7分ほどで、
全体としてはサイコな印象も受けるのですが、
「多分こうなるだろうなぁー」というのが、自由行動を始めると
見えてくるのですが、やっぱりなーと思いつつも読み進められちゃう
物語の展開方法が面白かった印象がありました。
ネタバレになるので、詳しくは書き込めないのですが、
多分こうなるにあたって、どうその方向へ転がしていくのかを
期待しちゃう感じがあるんですよね。
いい感じに設定などで罠を張っているような感じがして、
王手をいくるかの方向から仕掛けていき、
最後はどの一手で終局を迎えさせるのか期待しちゃう。
同時に、その行動へと繋がるポイントが
日常あるあるにも見えるものや、そっちの方向での
代表格みたいなものを揃えているので、世界観にも入りやすいです。
この物語展開方針はなかなかおもしろく、
自分もいつか似た方針で作ってみたいなーと思える感じでした。
一点、気になったところとしては、
色々と期待させるポイントが多いのですが、
期待させるポイントが全部揃うまでイベント進行無いので、
中途半端にポイントを揃えてしまうと、微妙に間が空いてしまうのが
少し勢いを途切れさせてしまう感じでもったいなく感じました。
この形式であれば、情報を集めるパートと、
集めた情報を本筋に繋げていくようなポイントを
別枠にして、一気にポイントを勢い良く出していくような
感じのほうが、テンポよくコミカル感を味わえて
より良かったんじゃないかなーと思いました。
全般として面白かったのですが、
自分は重要なポイントが不足していてちょっと途切れちゃった感が
あったので、一気に見れたらもっと面白かっただろうなぁ……という
名残惜しさがあったのがちょっと残念でした。
まとめ
突如残酷な設定を告げられるというフリゲでは定番にも
無っている要素をうまくコミカルな展開に繋げ、
一般的な作品とは違う視点から描いている点が面白い作品。
少し進めると、こういう展開なのかなというのがわかるのですが、
わかった上でどうその展開に繋げていくのかを、
色々な方向からの仕掛けでワクワクさせてくれるような感じなのが
とてもおもしろかったです。
少し変わった感じのコメディ作品が好きな方におすすめしたい作品です。