チェイン数で攻撃を高める、
クイズの回答で攻撃していく……。

古今東西、RPGではいろいろな攻撃方法がありますが、
今回紹介していく「矢印魔法と勇者様」は
タイピング的な要素を取り込み、脳トレ的な要素も
RPGとして組み込んでいる作品です。

矢印魔法と勇者様

2016年12月11日にすりっぱさんがRPGアツマールで
公開されたフリーゲーム。
同作者さんのフリゲを紹介するのは初めてかと思います。

物語としては、旅人であるハロルドが、
森に住み着いた魔物とかを倒していくというRPG作品。

特徴的なのが戦闘要素。
戦闘中は表示された情報を元に矢印キーを入力し、
正しく入力すれば攻撃・防御に反映。

装備アイテムによって入力回数や
入力成功の時間なども変化してくるため、
正しい入力をしつつ、自分にあうように装備品の
組み合わせなどを考えていく必要があります。

タイピング的な要素もうまく活用している
戦闘が注目のRPGです。

短編ながらも多彩な方向キー入力要素


さて、本作品の特徴は、なんといっても方向キーの
入力要素をうまく活用している点だと思います。

正しく入力しなければ攻撃が成功できない。
自分がピンチでも、うまく防御時に入力を成功させれば、
逆転が狙える可能性もある。

敵の数自体は少なめですが、入力処理を活かした
特殊な戦闘も用意されています。
こういう点は変化があっていい感じだなぁ……と思いました。

また、戦闘を勝利することができれば、
お金を取得可能。

お金を使って購入ができるアイテムもひと癖・ふた癖ある
特殊な装備品が多いです。例えば攻撃を高めていきたい!と思っても、
単純に攻撃力を上げる、攻撃回数を上げる、成功時間を長くして
攻撃の成功率自体を上げていくなど……。

攻撃を高める方法がいくつもあるんですよね。
入力が得意な人であれば、多少攻撃力下がっても連撃、
集中力がない人は、入力回数少ないけど高攻撃力な武器など。

色々と試して、自分なりに良い方法を探していくような
要素が短い作品ながらある印象の作品でした。

そんな本作品、特徴ある要素で面白い点も多かったんですが、
個人的に苦手なジャンルで難しく感じました。
(多分レビューじゃなかったら投げてたレベル)

元々タイピングゲームが苦手だということもあるのですが、
ラスボスまでは15分ほどで到達。ラスボスがどうしても強く感じてしまい、
20~30分やってたんですよね。

レベル的な要素もないですし、装備品も全て揃えきり、
色々な組み合わせも試して、どうしても成功させるしか無いぐらいの
レベルになっちゃってしまい、もう後は繰り返し練習するだけで
途中心折れそうになったんですよね。

アツマールのコメント見ると簡単だったというコメも多かったですし、
自分の腕がなく、全体としては悪くないバランスではあるとは思うのですが。

アクション性を要求される作品でもあったので、
可能であれば、お金が結構余る感じなので高額だけど
根本的なステータスを上昇できる力の木の実的なものが
購入できたり、能力値が上がるようなレベルシステムを導入したり。

何か時間を掛けることで、クリアへと
一歩近づけるような救済策もあると、
自分のような苦手なジャンルのプレイヤーでも
時間をかければクリアできる望みがわかりやすく、
よりプレイしやすかったかなぁ……と思いました。

まとめ


タイピング的な要素を戦闘に組み込み、
装備や特殊な敵も、このタイピングを意識して構築している
特殊なシステムを全面的に押し出している印象の短編RPG。

自分は苦手分野だったので40分ほどかかってしまいましたが
多分慣れている人であれば20分ほどでもクリアできる規模の
短編作品だったと思います。

短いプレイ時間の中で、一つの特殊システムに
いろいろな要素を結びつけている点がとても興味深い作品でした。

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