今日紹介していくプラウザゲームは
色々なツクラーさん達のキャラクターを搭載し、
ガチャ的な中毒性をゲームシステムとして
組み込んでいる「ソシアルワールズ」です。

2016年12月17日に完成版が公開された、
モッチンさん制作の短編~中編規模の王道的なRPG作品。
「第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト」にて、
ブラウザゲーム部門の金賞受賞作品でもあります。
受賞、おめでとうございます。

ある女性に勇者として召喚されたアナタが、
世界を救うために、ダンジョンに挑む姿を描く本作品。

世界を脅かす、4体の魔物を倒すことが
目的となっています。

特徴の一つが、多数の制作者さんからご参加受付されていた、
キャラクターの数々。
主人公は色々な作者さんが作り出した
50を超えるキャラクターの中から、好きなキャラクターを
選ぶことが出来ます。

キャラクターごとに能力値目安と簡易的な
設定が紹介されているので、
イラストや設定・成長方向性などを見つつ、
自分の好きそうなキャラを選ぶことが出来ます。

色々な制作者さんが考えられているので、
主人公っぽいキャタクターから……

勇者とは思えない、(いい意味でも)変なキャラクターまで。
自由に選ぶことが出来ます。

ちなみに、自分もこのキャラ参加声を掛けて頂いて
一キャラ提供していたりもするのですが……。
今回、感想書いていくにあたって自キャラ使うの恥ずかしかったので、
色々なキャラクターの中から、「マドンヌ」さんを選びました。

理由はマドレーヌ職人って設定が目についたからですね。
(かなりニッチな職業だなぁ……と気になりました)

ゲームとしては、一般的なRPG作品です。
戦闘開始はシンボルエンカウントを採用。

実際のバトルはターン形式のサイドビュー視点。
特殊なシステムとしては、スキルを扱う時にBPというものを
消費し、スキルの威力が変化するというシステムを搭載。

そして、ガチャ的なシステムをうまく活用しているのも
特徴的です。マップや戦闘勝利時に手に入るガチャチケットを
利用し、ガチャを引くことでスキルが使用できるようになる
ジェムと呼ばれる装備品や、回復などに使用する消耗品を
手に入れることができます。

敵を倒して経験値を取得し、
レベルを上げていくと同時に……。

ガチャを引いて高レアな装備やアイテムを
手に入れながら、ダンジョン最奥で待ち構える
ボスを攻略していきましょう。

中毒性を刺激するガチャで統一された世界


さて、本作品主人公を選べると行った要素もあり、
とても面白いポイントも多い作品だと思うのですが、
個人的に一番面白かったのが
「ガチャ」を存分に活用している点だと思います。

ガチャで手に入れたジェムを装備させれば、
能力値が上昇する他、スキルが活用可能になります。

高レアなスキルを引くことができれば、
それだけ強力なスキルを発動できる可能性があることに
加えて、能力値も大きく上昇するので、
ガチャゲーらしい「いいの来い!」と願いたくなってしまう
気持ちが強く感じられてしまいます。

消耗品もガチャで取得というのも、
プレイ直後は「えっ、大変そうだな……」と思ったのですが、
実際にプレイ時間を重ねていくと、
消耗品にも注目していけるような感覚を持つことができ、
新鮮味がある感じ。

例えば、通常のRPGだと「強力なMP回復買えるんだし使っちゃお!」
となったりすると思いますが、ソシアルワールドの場合、
「いや、でもまた当たるかわからないしなぁ……」という、
ちょっと違う感覚が味わえたのは斬新でした。

そんな風に感じることができる背景には、
チケット入手の容易さにもあると思うんですよね。

キャラクターが仲間になるキャラガチャ以外は、
戦闘に勝利したり、マップ上に落ちているアイテムをひろうと
簡単にガチャ用のアイテムが手に入ります。

そのため、バカスカ手に入るので、
ガチャを引くタイミングも多い。
何が当たるかワクワクできる感覚をたくさん
味わえることができるのは、とても楽しめました。

仲間キャラクターもキャラガチャで登場。
キャラガチャは特殊で、特定のタイミングにチケット取得。
こちらは選ばなかった主人公候補のキャラクターが
仲間になると思われ、どんなキャラクターが来るのかも
わくわくすることができました。

仲間になったきゃらクターの情報と能力情報が
反映されていく図鑑機能もあるのも
毎回ガチャ引いた後の楽しみで、
「魔術キャラかぁ……」とか使うときのイメージができて
パーティ編成とかの時に役立ちました。

ちなみに自分の最後のパーティはこんな感じ。
ガチャでランダム性が高いので、
人によって違ったキャラクター編成になる可能性が
高い点は自分なりプレイとかにもつながって
楽しめそうなポイントだなぁ……と思いました。

細かい点の反応多さも注目


もう1点、この作品ならではの特徴を上げるとすれば、
細かい点の反応の多さだと思います。

敵が攻撃で倒れるような場合には、しっかりと
倒れて力尽きるような動作もあり、
可愛らしさを感じるようなこともあります。

また、ところどころではプレイヤーに対して
選択肢を投げかけてくれることも多い。
どれを選ぼうかなぁ……という選択の楽しみもあります。

スキル発動時には、動きが丁寧なものも。
特に必殺技級の高威力技はド派手な演出も。

それゆえ、サクサクというようなテンポでは
ありませんが、昔のRPGらしいガッツリと見て、
行動を選んで楽しむような要素がしっかりと作られている印象。

とにかく攻撃だけさっさと行って、
クリアだけを目指していくようなプレイには
難易度調整があるものの、やや向いていない
作品である気もしますが、
じっくりと腰掛けて楽しむこともできるRPGです。

個性が活かされていない点はもったいなかった気も


1点気になった点をあげるのであれば、
キャラクターに対しての個性が活かされて
いないような気がしたのがもったいなく感じました。

例えば主人公キャラクター選択画面。
いきなり主人公を選びましょうと誘導され、
色々な勇者から一人選べるという点はいいと思うのですが。

キャラクターの情報が職業とイラスト、
能力値ぐらいでどんな背景があるのかわからない。
背景なども制定されているのですが、
キャラクターの紹介を主人公選択時点では
確認することができないので、どういう人間なのかを
把握しづらいんですよね。

能力値的な個性もちょっと弱め。
似たような能力周りのキャラクターも多いので、
どうしてもキャラクターに対して、
少々似たり寄ったりなキャラが多かった気も。

仲間になるキャラも、ガチャでランダム性が強く、
自分の場合は魔法キャラばかりが集中したので
「また魔法キャラか……」みたいな感じに思えたことも。

これだけのキャラクターが居るのであれば、
キャラ固有技や特殊能力などもあると、
「この能力のキャラ」ではなくより「このキャラ」という
ような感じに見えて愛着がより湧いた気もしたましたし、
よりランダムだからこそ何度もプレイしたくなるような
感覚が強くなる印象がありました。

まとめ


ガチャ的な中毒性をうまくRPGにシステム反映しており、
ガチャを引く喜びと王道的な自由度の高いRPGが
強くリンクされている印象のゲーム性を楽しめる作品。

ややシナリオの伏線が見えづらく、
駆け足気味にも見えるかもしれませんが、
フリーよりのRPGに似た傾向を感じられる作品ゆえ、
個人的には全体を通して緩さも感じることができ、
リラックスした気持ちで楽しむことができた本格RPGでした。

スキル周りやアイテムの入手などが
確率に大きく左右されるため、少々人を
選ぶ可能性もある作品だと思いますが、
スマホゲームなどでガチャの魅力を感じている
人であれば大きく楽しむことができる要素を
多数揃えているRPGだと思います。

プレイ時間も自分は2時間かからなかった程度で
クリアできたので、1日~2日ほどで楽しめる短編の
RPGとしても作品としても遊びやすいフリーゲームです。

ソシアルワールズ(SOCIAL WORLDS) ダウンロード

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