早く行きたくて仕方がない!
お化粧待ちなんかしてられない!

ヒロインのお化粧時間を待ちきれない主人公が、
彼女の部屋の鍵を探す、探索要素の強いアドベンチャーRPG、
「さそわれ少女」を今日は紹介していきます。

さそわれ少女

2017年5月20日にRPGアツマールで公開された
nonsense islandさんの短編作品。

ふりーむさんでDL板は3月ごろから配信されています。

草原に行くため、イルミナ(ヒロイン)の家へやってきた
ゼティマくん(主人公)。

しかし、彼女の部屋には鍵がかかっている様子。

どうやら、出かけるためにお化粧をしているみたいです。

でも待ちきれないゼティマくん。
そこで、彼は彼女の部屋のスペアキー探しを始めるのでした。

本作品は、3分以内に鍵を探して
ヒロインの部屋侵入を試みる、探索ゲーム。

最終的に扉を開けるというような目的があるので、
脱出ゲーム的な感覚も受ける印象です。

家の中には色々と調べられるポイントがあり、
アイテム取得ができるポイントや暗号入力を行うことが
できるギミックなどが置かれています。

色々な場所を調べ、彼女の部屋の鍵ゲットを目指しましょう!

5分~10分! コミカル感もあるゲームオーバーと簡易的な探索要素が面白い


本作品は彼女の家の中を探索していくという、
ゲスっぽい感じにも見えるような要素を、
天然的な主人公で描き、かつトゥルーエンドでは
ほっこりとするストーリーも用意されており、
個人的にとても楽しみながら遊ぶことができました。

彼女の部屋に押し入る……みたいな物語で、
主人公も少し強気な印象も受けるのですが、
天然的な面を持つ主人公を全面に出しており、
下ネタ的な方向をあまり押し出さずにコミカルな感じで
描いています。
(下ネタっぽいのは1シーンのみで、それもジョーク感に仕上がってる印象)

また、エンディングは2種類。(トゥルーエンドは最初に本編クリアすると解放される)
バッドエンディングも6種類ほど。

個人的にはこのバッドエンディングが
それぞれ個別の方向性でお笑いチックに描かれていたのが
楽しくも感じました。

バッドエンディングも主人公の天然ドジっこぶりを
感じられることから、彼女が起こってしまうものまで多彩。

ライトな雰囲気を描く会話回しも、長すぎず雰囲気も出ていて
上手いなぁ……と。

手軽に楽しめる感じが強くします。

本編クリアは、やや伏線色が強いので、
実質は2つ目のエンディングがトゥルーエンド。
十中八九、本編クリアしたらもう一つのエンディングに
向かいたくなると思うので、プレイ時間は最短でも5分ぐらい。

自分はゲームオーバーとかも面白くて、
色々とゲームオーバー踏みながら遊んだのですが、
それでも10分ちょっとあれば遊び尽くせるかと思います。

細かい設定などは、全てあとがき部屋にまわしており、
短編だけどキャラ性が強く出きってるとか言うこともない。

手軽に遊べるシンプルな探索ゲームとしては、
よくできていて楽しめる内容の作品でした。

まとめ


女性の部屋の扉を開けるために鍵を探す!
という、なんともコミカルな雰囲気の設定で始まり、
王道的な探索ゲーム要素でゲームを構築し、
コミカル感がありながらも下ネタなど強く走っていない。

短編作品ですので、本格的な脱出ゲームとかとは違う方向性だと思いますが
短く誰でも遊びやすい内容に納まってる、良いネタゲーだと思いました。

初めてゲームを作りたい人とかでも、
こういう短いゲームを目指してみると良いんじゃないかな?

と思えるぐらい、基本に忠実で、
健全さをうまく作り出しているフリーゲームだと思います。

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