2017年12月3日、都内でフリーゲーム制作者向けのイベント「フリーゲーム相互フィードバック会」を開催してきました。
ゲームのオープニングの改善に役立ててもらおうと思い、開催した本イベント。遠方で参加できなかった方や迷って参加したという声も多かった一方で、参加者からの満足度も高く、今後も開催する可能性があるなぁと思いました。そこで、実際に「フリーゲーム相互フィードバック会」のイベントでどんなことをやったのかを、軽くレポートという形で残していこうと思います。
第1回 フリーゲーム相互フィードバック会について
「フリーゲーム相互フィードバック会」は2017年12月3日に東銀座にあるドワンゴさんのセミナールームで開催された当方主催のイベントです。以前より「RPGクリエイティブ」というグループ名でツクール系のイベントを開催しており、今回もこのグループ名で開催。今回は自分以外にご参加頂いた制作者さんから数名お手伝いもお願いしておりました。お手伝いして頂いた方々・会場をお貸し頂いたドワンゴ様、ありがとうございます!
「既存作品の向上に繋がるイベント」というのを以前からやりたいと思っており、先日フリゲ制作者さんとの食事会でホラゲトリビュート(RPGアツマールさんの企画)でのフィードバックが良かったよー。みたいなお話を制作者さんから聞いたのが開催のきっかけです。以前自分も短編を制作して相互プレイするという企画でプレイしてもらったことがあり、「簡単にしたつもりだけどここで詰まるのかぁ」と改善に役立ったこともありました。
ですので、「プレイ観察での改善点発見」と、「感想や改善点を交換する形での改善点発見」「改善点なければモチベ向上にもなるし!」という企画主旨で今回のイベントを開催しました。
▲お菓子なども提供頂きました!会場では飲み物なども手にしながら参加して頂きました。
▲どら焼きも頂きました。あんこたっぷりで美味しかったです!
イベントの内容
上記イベント主旨を踏まえて、具体的にどんなイベントをやったのか……。自己紹介などをした後に、行ったメインのフィードバック内容については、以下の通りです。
- 近くの人と2人1組でペアを組んでもらいます
- ペアの中で作品を見せる人・プレイする人を決めてもらいます
- 20分間でプレイ&フィードバック(感想やわかりづらかったところの報告)をしてもらいます
- プレイする人と作品を見せる人が入替ります
- ペアがお互いの作品をプレイ&フィードバックしたらペアを変えます
簡単に言えば、ペアを組んでもらい、それぞれ一方のゲームをプレイしてフィードバック。フィードバック終わったら作品を見せてた人が、プレイしていた人のゲームをプレイしてフィードバックするという入れ替え形式で相互プレイをやっていきます。
▲参加風景。撮影許可いただき掲載しています
相手がプレイしてくれている時、制作者の方には操作をそばで見てもらいます。基本的にアドバイスなどはなしにして頂き、感想では見つからないような操作を観察した上で難易度判断やわかりにくさなどを見つけてもらいました。
プレイ&フィードバックは合計20分ほど。目安としては10分プレイ・10分フィードバックという案内でやっていました。10分経過してもう少しプレイして欲しい場合などはそのままプレイしてしまって構わないので、臨機応変に~という感じです。フィードバック時間がなくなったら元も子もないので、残り10分で「ぼちぼちフィードバックをして下さい」という告知、残り5分で「まだフィードバックに移っていない方はフィードバックに移って下さい」、残り1分で「フィードバックまとめて下さい」みたいな合図をしていた感じです。
▲参加風景。撮影許可いただき掲載しています
作品によって長さなども違っていたので、2回目ぐらいからは各自少し早めにプレイを切り上げていたり、フィードバック時間を短くしていたりと、制作者さんのゲームに合わせて対応されていたように感じます。オープニングやチュートリアルとは別に軽く口で操作方法を説明して、ゲーム上でよく使うシステムのチェックや難易度バランスの確認に切り替えていた作者さんもいました。
なお、当初は20分×4回ペアチェンジの予定だったのですが、皆さんのご協力もありイベント時間が前倒しになったこと。フィードバックが一回目から好評な感じでとにかく多くという熱が感じられたので、アンケート取った上で休憩時間を短くし、5回目として15分ほどのプレイ&フィードバック時間を急遽設けました。ですので、各自異なる5人からプレイ&フィードバックをしてもらえるような企画でした。
▲会場で使ったパワポの一部
フィードバックには「良い面伝えて相手のいいところは自作品とかに取り入れる気掛けにしてみてね!」とか、「イラストがデフォルト素材過ぎる!」とかよりかは操作性でわかりにくいところとかをフィードバックしてねーと伝え。
▲会場で使ったパワポの一部
フィードバックを受ける場合は、全てを取り込むのではなく自作品の相性やコンセプトと合いそうな指摘や数の多い指摘を中心に改善に役立ててくださいとお伝えもしていました。
イベントの結果
毎回懇親会やメールなどで感想伺っていたり頂いたりしてたのですが、今回は開場終了時に紙ベースでアンケートも取りました。アンケート結果をベースに、懇親会でのお話やメールで頂いた感想に加えてなども交えつつ、ご紹介したいと思います。
まず満足度ですが、全員の方から「すごく良かった」「やや良かった」という前向きな評価を頂きました。実際に会場でも想像以上にメモをぎっちり書いている方が多かったですし、お話し聞くと具体的な改善点の発見や調整を検討するべき箇所のお話をされていた方も多かったので、満足度はかなり高かったのではないかと思います。
大きな改善点が見つからなかったという方からもモチベ観点や自信がついたという視点で満足度を頂けたのは主催としてよかったなぁと思っています。
また、同人とかインディーズ版のイベントもやってほしいという声も頂きました。フィードバック時間に各ゲームの技術についても交換できたというご感想もいただきました。
アンケートや親睦会などでは具体的に改善に繋がったことも聞けたのですが「難易度の調整が必要だと思った」「チュートリアル箇所が長い」「冒頭イベントの誘導がうまくいかなかった」「ゲームシステムの説明が不足していた」という意見が多かったです。また、「10分間で人によって大きく操作方法が違うことを感じられた」という内容も。確かに、RPGどんどん進めていく人もいれば、村人に話しかけていく人、武器とかを見に行く人。色々違いますもんね!
ご参加頂いた皆さんだけではなく、自分も色々と勉強になる会だったなぁと思いました!
まとめ 今後のフィードバックイベントについて
主催者サイドからのレポートになりますが、フィードバック会でやったこととかをまとめてみました。主催者サイドでのレポートになるので、悪い点とかは見えてきにくいという点もあると思います。
「#フリゲフィードバック会」でハッシュタグを~という告知もしてたので、参加者のツイートなども併せてご確認頂ければと思います。
フィードバック会については、全体的に好評だったため、また機会をみて開催していこうと思います。ゲームががある程度できている~が前提で頻繁にできるイベントでもないと思うので、また半年後以降ぐらいにできればいいのかなぁと思っています。
また、来春以降に以前から構想していた、実況者とか地方のクリエイターさんも意識したイベントをやりたいと思っています。PeatixのRPGクリエイティ部の方で、何かしら告知もしていくことになると思うので、興味ある人とかはRPGクリエイティ部の方をPeatixさんの方でフォローして頂ければ幸いです。
最後になりますが、ご参加頂いた方々。イベントのツイートをリツイートして頂いた方々。ありがとうございました。