長らくお休みしてたフリゲの感想ですが、今日から不定期で再開していきます。再開一発目はこちらも再開したリクエストで頂いた、迫り来る勇者たちに対して、罠やモンスターを配置し、撃退していく戦略シミュレーション的な要素を持つフリーゲーム「もう一回!決戦!防衛?魔王城!」をご紹介していきます。リクエストありがとうございます!
「もう一回!決戦!防衛?魔王城!」は2017年4月24日にIzunabiさんがRPGアツマールで公開された戦略要素のある防衛ゲームです。今回はふりーむさんでプレイしたので、ふりーむさんのリンクを上記では貼っています。アツマール版は下よりご参照下さい。
本作品は魔王軍の幹部になリ、罠や魔物を配置してオート戦闘の勇者パーティを全滅させ、クリスタルを防衛することが目的のシミュレーション色の強いフリーゲームです。
物語は、魔王城で主人公の魔王とその配下の四天王が組織的な会話をしているシーンから始まります。同作者さんの過去作「決戦!防衛?魔王城!」で勇者たちを撃退した魔王たち。しばらくは襲撃がないだろうと、身構えていました。
しかし、そんな魔王たちの元に一報が入ってきます。どうやら魔王たちが退けた勇者ハロルドは精霊王の力を借りて行動を開始した様子。その上、その行動の目的はクリスタルの破壊。
クリスタルが一つでも破壊されれば、魔王たちどころか、人間界にも大きな問題が起こりうる可能性があるため、なんとしても阻止しなければいけません。ですが、勇者たちが人間界にも大きな影響を与えるクリスタル破壊行動を行うとは想定もしておらず、各クリスタルの防衛地点は手薄気味です。
そこで、魔王は大きな実力を持つ四天王達を各地へ向かわせることにします。勇者たちは複数のパーティに分かれ、各クリスタルに同時攻略を行うため、各地に行くことができる四天王は一人ずつ。各地へ四天王を一人ずつ派遣し防衛の指揮を取らせ、勇者たちを迎え撃ちましょう!
絶妙な運と戦略バランスが楽しい。適正配置と資源活用で勇者パーティを倒せ!
本作品はクリスタルへ向けて進行する勇者パーティが全滅するように、モンスターや罠をうまく配置していくシミュレーション要素の強いRPGです。
防衛するためのポイントは4つ、四天王は4人。四天王を選んで、どの防衛ポイントに向かわせるかを選ぶところから始まります。
各キャラクターには特徴ががあり、派遣する場所によっては有利になったり、不利になったりすることも。また、四天王はクリスタル直前の最終防衛キャラクターにもなるので、迫り来る勇者の特徴なども踏まえていく必要があります。
▲例えば四天王のスノリの場合は、現地で自ら卑劣な罠設置の協力を拒むことも
出撃前に四天王へ話しかけることで、各キャラクターの大まかな特徴、そして出撃する前に出撃するエリアを調べるとやってくる勇者の能力特徴やそのエリアの防衛能力などの傾向も確認できます。罠や敵を配置していくことが醍醐味な本作品ですが、現地に向かうまでの下調べも重要です。
四天王を選んで現地へ移動したら、四天王キャラを操作し、現地での準備を行います。勇者一行が進行への最終準備をする合間に、資金を活用して防衛を整えなければいけません。最終準備ですので、準備時間はほんの数分。その間に防衛網を敷かなければいけませんが、防衛準備は簡単です。ダンジョン内にいるキャラクター達に話しかけていくだけです。ただし、罠や協力を仰ぐためには、お金や準備時間を消費する必要がある場合もあります。
防衛として行うことができるのは大きく分けて2種類。まずはモンスター配置。準備が終わって勇者が行動をし始めると、勇者はダンジョンを探索しながらクリスタルに向けて進行してきます。その際、モンスターを配置しておけば勇者と戦闘が開始。戦闘はオートで進んでいくので、うまく相性の良いキャラクターをぶつけたり、捨て駒キャラをぶつけることで勇者一行のHPやMPをオート戦闘を通じて削ることができます。
もう一つがトラップ。トラップは無条件で固定ダメージをHPに与えたり、MPを消費させることができます。
モンスター配置とトラップが突破されると最後の砦は四天王自らがバトル。モンスターの配置とトラップ、四天王の3要素で勇者を削って倒していくのです。
ただし勇者たちもバカではありません。
各勇者パーティ毎にアイテムを持っており、アイテムが尽きるまでは戦闘終了後や罠にかかったあとに回復行動を取っていきます。
勇者の中には特定の種族への特攻を行う敵も。
一方で、魔王軍の準備も闇雲にやっていけばいいわけではありません。強力な力を持つ一方で、4つの防衛地点から1つだけしか出撃できないキャラクターもいます。
また、他の防衛地点でお金が余ったときなどは他のエリアへ資金を回すことも可能。まずは簡単な地域から練習しつつクリアし、お金を節約して強い勇者パーティのエリアにはより多くのお金を回すということもできます。クリアしたエリアはやり直しも効くので、途中で詰まってしまったら他のエリアをやり直して効率的にお金を残し、再チャレンジする。練習をしながら楽しむことができるような仕組みも用意されています。
モンスター配置などで行われる戦闘はオートで進むので、どう行動してくれるのかによって大きく変化するようなランダム性も絶妙でいい感じです! 強いキャラクターでも通常攻撃を繰り返してあまり効果的でない行動を取ることもあれば、意外なキャラクターがうまく立ち回ってくれることも。とにかく勇者パーティの回復アイテムを削らなければいけないので、弱いけど素早さが高い、異常状態が使えるといったキャラが大きく貢献してくれることもあります。
やばいっ、完全回復状態で最終防衛ラインに!と思っても、うまく相性の良い四天王をぶつけることができて、うまく異常状態とかを活用してくれたりすると、「おおっ、勝てた!」みたいなランダム性ならではの運要素も感じられたりします。
資金や時間を使って配置していくという戦略要素の楽しみがありながらも、オート戦闘を通じたRPGならではの運要素が適度に入ってあって毎回新鮮味のあるゲームが楽しめました。難易度選択もあり、戦略ゲー初級者から上級者までレベルに合わせたプレイも可能。適度なランダム性も活かされている、プレイしやすいシンプルな戦略ゲームでした。
まとめ
時間とお金、キャラ特徴を意識して防衛するという操作しながらなんとなく学んでいくことができるわかりやすさと、オート戦闘が作り出す適度なランダム性で遊びやすくのめり込むようなポイントも仕掛けられている戦略ゲーム。限られた時間内にどう配置していくのかな?というのがうまくハマれば戦略達成感を味わえ、運要素でうまく行けばラッキー感で楽しみも感じられ、面白みを感じられるポイントも多いシミュレーションゲームで、初心者~上級者まで楽しみやすい戦略ゲーだと思います。
なお、ダウンロード版とプラウザ版が配布されていますが、防衛拠点を築いたあとに勇者が行動し始めると、5分以上掛かることが多く、戦闘なども多いので、他ツクールMVのプラウザプレイ作品とかで落ちた経験がある人は、ダウンロード版のほうがストレスなくプレイできると思います。ちなみにクリア時間は自分2時間ほどでした。
皆さんの環境に合わせて、最適な配布方法でプレイをしていきましょう!
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