今日は以前フリゲの感想として取り上げたDragon Clawの続編「Dragon Claw Blast」をリクエストで頂きましたをご紹介&プレイ感想を載せていきたいと思います。

Dragon Claw BlastはRPG作品やプラグインなどを公開されている、まっつUPさんが2017年9月6日にふりーむさんで公開された中編RPG作品です。

冒頭に書いた通り、以前紹介させて頂いた「Dragon Claw」の続編です。前作プレイが必須の作品となっているため、前作のネタバレも含んだ上での紹介も入っていますので、以降、前作プレイ中の方などはご注意下さい。

また、今回バージョン1.2、デフォルトの選択肢だった難易度「サンデー」(サクサク進めたい人向け)、ザコ敵などの感じも確認するために自動戦闘なしでの感想になります。現在バージョンアップして一部戦闘バランスの調整など行われているようですので、その点はご了承下さい。

ネタバレ防ぐために、ちょっと行間開けておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、物語です。

前作、ともに一緒にクリスタルを集めていた幼馴染のセレナや故郷を奪われてしまった主人公カリン。カリンは、行方がわからない幼馴染・セレナを探しながらも港町で用心棒として働いていました。

そんな中、依頼の途中で出会ったエレジアとともにセレナを探していたところ、暗躍している賢者達による賢い会の者達と出会うようになっていきます。

友と再び出会うための行動は、徐々に賢者達による計画に関連したできごとにも接触していくことになります。無事にセレナはカリンと出会えるのでしょうか。

本作品の基本的なしシステムは前作同様。
シンボルエンカウントでの戦闘開始、ターンを超えて敵味方混ざった順番で行動順が回るCTBのサイドビュー戦闘を採用。

スキルはキャラクター固有の技以外に、アクセサリを装備することによって発動できるものも多め。

防具もステータスがキャラクターの固有値に対して一定割合で上がるものが中心で、上がるステータスがそれぞれの装備系統で変化。

レベルだけではなく、装備品によって自分の得意な戦闘方法を基軸にした戦い方を自由に設計できるような機能がついています。

また、こちらも同様に属性サイクルシステムが前作から継承されています。前作では主に謎解きで活用するようなイメージが強かった記憶がありますが、今作では戦闘補助的な活用方法が中心に。

特定ポイントを経過すると、マップ上でいつでも属性を選ぶことができ、それぞれの属性に応じた効果が期待できます。

本編は一本道となっており、ポイントポイントで章が変化します。全5章+後日譚のダンジョン構成となっていますが、後日譚はクリア後のおまけダンジョンみたいなものなので、本編自体は第5章までになっています。

宝箱を開けると行われるミニゲームも前作同様に登場しています。

ミニゲームは今回も複数種類。アクション性を求められるものから、少し知恵を問われるようなものまで、全6種類が用意されています。

ミニゲームはクリアするとアイテムやお金が貰えるだけなので、無視してもOK。ちなみに自分は、アクションゲーとクイズ系苦手だったので、この口だけハンターとクイズは結構飛ばしてプレイしました。
(ハンターとか、1面から全然クリアできないぐらいだったので……)

プレイ時間は第5章クリア時点で3時間50分ほど、おまけダンジョンである後日譚クリア時点で4時間ほど。ボスちょっと苦戦した敵が2~3体ぐらいいただけだったので、ザコ敵との戦闘も最低限。比較的低レベルクリアだったと思うので、レベル上げやミニゲーム制覇も行っていけば、5時間前後かなと思います。

前作の設定をそのまま引き継いでおり、地名や過去の出来事なども会話や選択肢に登場してきます。そのため、前作をやっていること前提での作品となっているので、基本的には前作からそのまま継続してプレイするとよりわかりやすい作品だと思います。

前作に引き続いた丁寧な演出・動きに注目


前作同様、今作も細かい動きや演出など、素材などをうまく活用しつつも、丁寧な点が所々で凝縮されており、細かい演出が多かった印象がありました。

必殺技には、カットインが表示されますし。

インパクトの強いスキルではしっかりと戦闘アニメーションがついていて、ドーンと大ダメージを与えてくれるような感覚を強く味あわせてくれます。

ところどころでは、キャラクターへの愛着が湧くような会話が出てくれたりもするので、仲のいい感じなキャラ同士の掛け合いには思わずにやっとしてしまうことも多く、マジメながらも和やかな感じを強く見せてくれます。

演出だけではなく、攻略とかにもプレイしやすくする仕掛けが搭載。

ほぼすべてのダンジョンにショートカットコースが設けられている他、敗北してもリトライしやすいような仕組みも。万が一、再挑戦になった時とかも挑みやすいような仕掛けがあります。

村人の会話なども細かく変化するときなどもあるので、思わず話しかけてしまったり。画像だとわかりにくいので掲載していませんが、キャラクターのイベント動作なども丁寧です。

王道的なRPGとしての演出や細かい点まで作り込まれており、動きや演出一つ一つを楽しめるような丁寧さを感じることができるフリーゲームでした。

テンポ面で世界観の集中を途切らすように見えたところがあったかも


ちょっと気になった点を上げるのであれば、ところどころ間隔が開いてしまうような面に繋がってしまうような要素があり、ゲームとしての集中力が途切れてしまうようなリズムを崩してしまう可能性を感じた点がややあった印象がありました。

例えばこのミニゲーム。マップ上にあるアイテムを制限時間内に摘んで行くという、ややルーチンワーク気味に進めていくミニゲームだったりするんですが、制限時間は2分間。途中でリタイアとかもできないので少し長いなぁ……と思ったり。物語でワクワクしている最中とかに、2分間黙々と集めていくのは気持ちの勢いが止まってしまうように自分は感じてしまいました。もう少し短かったり、途中でリタイアクリアできるとテンポ面では嬉しかったかも!

前作同様に、装備によって使用できるようなスキルは面白いですし、今作は前作以上にスキルが重要だった印象があったので、やりごたえとかにもつながっています。しかし、個性的な技名のスキルも多いので、一つ一つ装備してスキル欄で確認していくのは少し手間に感じた印象も受けました。

こだわっているからこその問題になるのですが、テキストやドキュメントでも効果や確認がいつでもできるような要素欲しいなと思うことがいくつかの場面でありました。サクサクっとテンポよく進んでいくシナリオが光っていたと思うので、テンポにつながるようなところにプラスワンがあると、より軽改な王道ゲーとして光っていく印象がありました。

まとめ


前作同様に細かい点まで丁寧な演出と、コミカルさと真面目さを両立した物語を楽しんでいくことができるRPG作品。

前作以上に敵の行動パターンなどの充実もあり、サクサクながらもRPGゲームらしいやりごたえ感も味わいながら楽しんでいくことができます。基軸は王道的なRPGで直感的に楽しんでいけますが、装備やスキルによってカスタマイズ性が高く感じられるようなポイントもあり、コミカル描写もあってとプレイしやすい印象がありました。

世界観がしっかりしているからこそ、独自の設定などもよりわかりやすくなるような仕掛けがあるとプレイもっとしやすかった気もしましたが、全体的には演出も細かく、柔らかい一方で王道的な世界観を描いているRPGとして楽しめました!

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