今日紹介していくフリーゲームは50分~1時間ほどで
クリアできる短編RPGで、ほっこりとしたシナリオと
時折表示される可愛らしいイラストが特徴的な
「少女が冒険するRPG」です。

少女が冒険するRPG

’-’さんが2017年4月25日にRPGアツマールで
公開されたRPG作品です。ふりーむさんでも公開されています。

村に済む女の子・ユズとナツ・マリーの三人。
主人公ユズの提案で、三人が村の周辺を冒険するというお話。

システムは王道的なRPGを採用しており、
ランダムエンカウント方式のフロントビューによる戦闘方式。

敵のHPを確認できる機能がボスも含めて搭載されているので、
敵のHP残量を見ながらの立ち回りも可能です。

システム周りで特徴的な点としては
「MP」という概念が特殊で、技や魔法は「TP」で発動。
MPはTPを上昇する技を限定的に利用するために利用しています。

ですので、一般的な技を利用する場合は、
攻撃や被ダメージ、もしくはMPで数回だけ利用できる
特殊技を使って「TP」を上げていく必要があります。

レベル上げをしつつ奥へと進んでいき、
最奥でボスと戦うと言う流れが基本です。
ボスを倒すと、好きな能力値を上昇できる機能も
搭載されているので、レベル上げをしつつダンジョン奥を目指し、
TPを上手く管理しながら技や魔法を活用していく
王道的なRPGを楽しむことができる作品です。

ほのぼの会話とかわいいイラスト! 遊びやすさを引き立てる仕掛けも注目


さて、本作品の大きな特徴は2つあると思います。
まずは会話とイラストによる、和やかさを感じることが
できるほのぼの感です。

仲良しの女の子3人が村の周辺を冒険するという
ガチガチなRPGと異なる方向性のストーリーを持つ本作は
道中のイベントでも日常感があふれるイベントが多め。

ほんわか日常マンガやアニメで出てくるような
仲良し感やコメディ感のあるシナリオも登場するので、
ファンタジー世界なんだけど、現代的な要素にも繋がるような
和みを感じることができます。

一部シーンで登場する、一枚絵も魅力的。
特に終盤は、ちょいムフッとした感じも受けて
健全なエロ感もある印象があります。

一方で、RPG部分は、初見プレイヤーから
上級プレイヤーまで楽しめる配慮や楽しみに繋がるような
要素も仕掛けてある印象があります。

冒頭では、細かく説明を入れる一方で……。

戦闘など、一般的なRPGをプレイしたことがある
プレイヤーにとっては一般的なことは、
村に置かれている本を通じて学ぶような形式になっているので、
「チュートリアルながいー!」といった、上級プレイヤーの
ストレスはなく、初心者には優しいという仕組みを確立しています。

作品プレイ時間の目安としては40分ほどとありますが、
一般的なプレイヤーとして考えてみると、1時間ぐらい。
ちなみに自分は42分ぐらいでクリア。

自分の場合は、戦闘のコツを見つけたので、
多分低レベルな方でクリアしていると思います。

ガチでやろうとすると、レベル上げ必須ぐらい。
でも、特殊なアイテムとか装備も多いので、
色々と試して戦っていくというチャレンジできる仕組みが
多いのもこの規模の作品としては、好感が持てます。

あと、すごく細かいことなのですが、
今作品宝箱の配置がすごく絶妙に考えられている印象です。

とにかく進んでいると「宝箱」が見えるんですよね!
その上、宝箱に入っているアイテムも、
一癖・ふた癖あるアイテムが多いので、取りたくなっちゃう。

ランダムエンカウント面倒!
みたいな人にはランダムエンカウントを制御できるアイテムも
用意されているなど、色々なプレイヤーが見えている印象も。
(ある程度レベル上げが必要だとは思いますが……)

短編の部類に入る作品だと思うのですが、
ほんわかしたシナリオで入りやすい世界観を作りつつ、
RPGとしては遊べるような仕掛けをしっかりと用意している
やや難しめでバランスが取れている作品のように思えました。

気になった点をあげるとすれば、
途中のイラストが可愛かった一方で、
エンディングはちょっとあっさりしていた印象も。

というのも、エンディングは会話だけなんですよね。
可愛い一枚絵イラストもすごく好感を持てたので、
エンディングにも一枚絵がすごく欲しかった!

一枚絵がイベントでのご褒美感が強く感じられる要素に
なっていた印象があったので、最後にも一枚絵があれば、
終わりの印象がさらに強くなって、より印象に残る
作品になったんじゃないかなぁと思いました。

まとめ


現代的な仲良し感あふれるキャラ愛をファンタジー世界で
表現し、短編規模として気軽な内容として冒険していくことが
できるようなシステム・ストーリーとしてまとまっているRPG。

濃厚なストーリー傾向の作品ではありませんが、
それゆえに軽い気持ちでストーリーを接することができ、
RPGとしてのゲーム面はやりごたえや戦略性もあって
短いながらも歯ごたえのあるRPGらしさを感じることができる作品です。

時折表示される一枚絵イラストも可愛らしく、
キャラクター達も魅力にあふれていた印象があり、
1時間規模ながら充実したゲーム感を味わえる作品です。

個人的には続編が作れそうな内容で終わっていたので、
もっと続きも見てみたいなぁ……と思えるフリゲでした。

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