今回紹介していくRPGは、プレイ中に何度か自分のツイッターでも呟いてしまうぐらい、楽しみながら遊ばせてもらった「マジョマモ」です。
2017年11月に宮波笹さんがRPGアツマールで公開された戦略パズルゲームです。同作者さんのフリーゲームは「魔法学園の特待生」に続いて、2回目になるかと思います。
本作品はパズルゲームとなっており、ストーリーモードとエンドレスモードがあります。
ストーリーモードは、魔法学園の特待生同様にちょっとコミカルな雰囲気もある物語。プレイを始めると、舞台である王国に1000体の魔物の襲撃が!そんな時に現れたのが、魔女・プレーアデスとその弟子のウィル。実力がある一方で、悪名も高いプレーアデスはこのピンチを救うと申し出ます。
王国の兵も崩壊寸前、王はプレーアデスにこの窮地を脱するように命じます。見事魔物の軍勢を倒しセバ相応の報酬も約束した王。あなたは、プレーアデスとして来たるモンスターたちを倒していきます。
マジョマモはパズルのようなコマのような形で登場するモンスターたちをパズルゲームのような要領で倒していくフリーゲームになります。
ルールは非常にシンプルです。ターゲット属性を選び、倒したい敵を選ぶだけ。倒したい敵を選ぶと、選んだ敵と、選んだ敵の上下左右にいる「選択していたターゲット属性と同じ属性の敵」を倒すことができます。
例えば上記画像。ターゲット属性として水のキャラクターを選び、右下にある水色のモンスター(一番右の列の上から5番目)を選んで倒してみます。
すると、選んだモンスターに加え、左隣と上にいた同じモンスターも倒せました。これは、選んだモンスターとターゲット属性を同じにしていたので、選んだモンスターを基軸に同じターゲット属性の上下左右のモンスターが消える処理が走り、今回は左隣と上のモンスターが消えた感じです。
画面上部に「ターン」という数値も表示されています。1体選ぶごとに1ターン経過し、このターン表示が0になると1列追加されていきます。
画面一番下にモンスターが到達してしまうことが基本的なゲーム終了ルール。ストーリーモードでは、ゲーム終了までに1000体を討伐することが目的です。
無事、皆さんは1000体討伐することができるのでしょうか。
じっくり遊べるパズルゲーム、必殺技や特殊効果が攻略の鍵!
本作品はうまくターゲット属性や倒すモンスターを考えながら戦っていくことが重要になります。
通常では、2ターンに1度ずつ1列増えていってしまいます。そのため、2ターン以内に7体以上倒していかなければ実質的な赤字になってしまいます。
また、落ち物パズルとは違って空白欄があった場合も詰められることがないので、あまり考えずに倒していってしまうと、1体しか倒せない状況などもよく出来てしまいます。あまり上の方ばかり見ていると、ちょっと残っていた下の段が先に進んでしまう可能性もあったりして、大変ですね。
敵キャラを消さなければじっくり考えていけるので、どの敵を消すのかゆっくり考えていく楽しみもあるのですが、今作では特殊なパネルが出てくることもあります。例えばこの睡眠マークがついたコマを潰すと、モンスターが出てくるまでのターン数を伸ばせたり……。
雷マークのパネルを壊すと、指定回数ターゲット属性が雷になります。雷はターゲットの属性関係なく上下左右のキャラも巻き込んで倒すことができるので、簡単に5体撃破を狙うこともできます。
また、プレイヤーは任意のタイミングで必殺技を使うこともできます。必殺技を使うことで一気にモンスターを消すことも可能。ただし、使用には制限もあるので、注意しながら使っていく必要もあります。
ボスキャラが出てくることも。特殊パネルも今回紹介したもの以外の効果を持つものも登場するので、じっくり考えつつ消していく楽しみや、運良くいい効果を持つパネルが来てくれるといったランダム性を感じながらプレイしていくことができます。
私は1回目ロケハンで、2回目マジプレイ。3回目ぐらいでストーリーモードはクリアできました。比較的簡単な部類のゲームになると思うのですが、特定の条件をみたすことでアイテムが手に入る収集要素もありますし、エンドレスモードもあります。
スコア評価などもあるので、やりこみもしやすいゲームです。既にツイッターを見ると結果をスクショで載せている人などもいるので、他の人よりも高い点数を狙うような楽しみもあると思います。
じっくり自分のペースで進めていくことができるパズルなので、落ち物パズルのような素早い動作が苦手な人にもお勧め。わかりやすいルールながら、ついつい長く続けてしまうような中毒性もあるパズルゲームだと思います。
まとめ
複雑ではないルールを元に、自分のペースで進めていくことができるパズルゲーム。程よいランダム性もあり、どれを壊していくのか考えていく戦略性もあり。条件をみたすことでアイテムが手に入るといったやりこみ要素もあるので、短くも長くも楽しめるような面白いパズルゲームでした。
シナリオモードでは、短めのシナリオながらマルチエンドで、すべて和やかなエンディングにもなっており、万人受けもしそうな感じがしました。色々と考えながら進めていくパズルゲームが好きな人にはぜひおすすめしたいフリーゲームです。